【東京】第80回例会(朝食会)
日時:2011年8月4日 開会:~ (開場:)会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
講演 前原誠司氏 民主党衆議院議員 「日本の進むべき道」
■講演 前原誠司氏 民主党衆議院議員 「日本の進むべき道」
(1)成長戦略で日本を再生する
●日本の衰退をどう止めるか
私は、日本の現況に危機感を強く持っている。それは様々な指標から明確に表れている。今、政治家がやるべきことは「将来に夢を」というよりも、まずこの日本の衰退をどう止めるかが肝要だ。
●日本の現状 3つのポイント
①人口減少社会・少子高齢化社会の到来
日本の人口は2004年の1億2700万人をピークに減少。40年後の2050年には約9500万人になると推計される。現在より3200万人(オーストラリアの人口に匹敵)も減る。日本の急激な国力の劣化が起きる危機感がある。
高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は今後、急激に上昇。2050年には40%になると推計される。働き手である生産年齢人口(15歳~64歳)は減少し、年金、医療、介護等の社会保障に大きく依存する高齢者の比率が高い社会を迎える。
②莫大な財政赤字
日本は今までの政治を通じて莫大な赤字を生み、借金まみれだ。平成23年度の国家予算は92兆円余りだが真水で使えるのは71兆円ほど。つまり差し引き21兆円は借金の返済であり、その借金の返済21兆円をするために新たに国債を44.7兆円刷るということだ。これがまさに日本の自転車操業の実態だ。
③国民所得の伸び率はマイナス8.4%
平成8年から平成20年までの12年間の国民所得の伸び率はマイナス8.4%だ。デフレ傾向が続いている。
●経済成長なくして日本再生はない
政治家は何をすべきか。1にも2にも経済成長だ。経済のパイを大きくする施策をあらゆる場面でとることが大事だ。経済成長なくして国家の税収は上がらない。経済成長なくして財政健全化への道筋は得られない。経済成長なくして我々の働く場は確保できない。上記の日本の3つの現状を前提として国家の経済成長を担保するような施策をあらゆる分野で取り続けられるかが、大きなポイントになる。
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