政経倶楽部【東京】第100回例会 4/6 土(100回記念例会・懇親会)
日時:2013年4月6日 開会:~ (開場:)会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
歴史学は経営者必修の学一回限りの人生を大きくするも小さくするも、歴史の学び方にかかっている
■講演 林英臣 政経倶楽部主席顧問
「歴史学は経営者必修の学
一回限りの人生を大きくするも小さくするも、歴史の学び方にかかっている」
●野田佳彦前首相との出会いは33年前
きょう、例会100回記念を皆様と共に迎えられたことをお祝いしたい。
野田さんとの出会いは33年前。松下政経塾一期生だった。
講師のお一人に、安岡正篤先生がいらした。歴代の首相指南役で有名な方だ。安岡先生は、蝦(えび)の脱皮に例えて、殻を破って大きな人物になるよう指導された。野田さんはまさに殻を破って、95代内閣総理大臣を立派につとめあげた。だが、ここで終わってはならない。さらに殻を破って大きくなってもらいたい。
●例会100回記念歴史講演抄録「経営者のための近現代史入門講座」出版
これまでの勉強会の中の、近現代史に関わる直近の講演を1冊にまとめないともったいない、ということでこの冊子が編纂された。
きょうご臨席の、中條高徳先生、西鋭夫先生のほか、岡田幹彦先生、また、松下政経塾後輩でもある松沢成文前神奈川県知事と山田宏衆議院議員の講演が収録されている。私も寄稿した。冊子は大変よくできている。この冊子をテキストに、皆さんと学びを深めていきたい。
●本書を貫くポイントは、「中心(皇室)」「タテイト」「大きな和」
本書のなかの諸先生のお話の、共通ポイントは3つある。
日本とはいかなる国か。第一に、中心が明らかであること。それは皇室である。第二に、日本は中心から出ていくタテイトの国であること。第三に、全体としては大きな和の国であるということ。和はまるい、平和、円満の意味。中心(皇室)、タテイト、大きな和の国柄が、日本である。
私たちは、この素晴らしい日本を守り、後世、子孫に残していかなければならない。しかも、日本のためだけの日本では終わらない。日本には、世界に貢献するという大事な役割がある。本書の主旨は、ここに集約されると私は思う。
●歴史学は経営者必修の学
一回限りの人生を大きくするも小さくするも、歴史の学び方にかかっている
◆「歴史は大人になるための学問」
「東洋では、心が大きくて衆目が指導者として認めるところの人を「君子(くんし)」、未だ志を持たず心が狭いままでいる人のことを「小人(しょうじん)」と呼びわけた。教育の基本は、大人である君子に理想を置いて育てるところにあり、そのための必修の学門が歴史学であった。歴史学は一番の帝王学だ。」
「歴史には、人の心を大きくする働きがある。情を持って歴史を学べば、先人の志や願い、無念や悲しさが、時間を超えてこちらに伝わってくる。その中から、自分は何を受け継いだらいいのか、放っておけないこととは何なのか、といったことが自然に見えてくるだろう。そうして、心が広がっていくのである。」
自分は何を受け継いだらいいのか。自分が放っておけないこととは何なのか。
これは人それぞれ違う。自分はどこに響くのか、どこに感じるのか、ということが、大変重要であり、それが自分にとっての原点になるわけだ。
原点を持つことが肝要だ。原点がないと、自分自身がまっすぐに育っていかない。殻を破る器を大きくしていく、ということに至らない。
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