政経倶楽部【東京】第225回例会(朝食会) 11/2 木 のご案内

日時:2023年11月2日  開会:AM 8:00~AM 10:00 (開場:AM 7:30(※Zoom待機室開放:AM7:50))
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

日本史上最大の天才「空海」

■岡田幹彦氏 歴史人物研究家 日本政策研究センター主任研究員 

日本史上最大の天才「空海」



【岡田幹彦氏プロフィール】

昭和21年北海道生まれ。国学院大学中退。
学生時代より、日本の歴史、人物の研究をつづけ、月刊『明日への選択』に
多くの人物伝を掲載中。『歴史街道』『歴史通』などにも寄稿。
全国各地で歴史人物の講演活動を行っている。
主な著書
『東郷平八郎』『乃木希典』『小村寿太郎』(展転社)
『日本を護った軍人の物語』(祥伝社)
『日本の誇り103人』(光明思想社)
『二宮尊徳』、『維新の先駆者』『親日はかくして生まれた』(日本政策研究センター)
『日本の偉人物語①二宮尊徳・坂本龍馬・東郷平八郎』(光明思想社)
『日本の偉人物語②上杉鷹山・吉田松陰・嘉納治五郎』
『日本の偉人物語③伊能忠敬・西郷隆盛・小村壽太郎』
『日本の偉人物語④塙保己一・島津斉彬・乃木希典』
『日本の偉人物語⑤中江藤樹・高杉晋作・明治天皇』
『日本の偉人物語⑥良寛・渋沢栄一・昭和天皇』
『日本の偉人物語⑦菅原道真・大石内蔵助・藤原岩市』
『日本の偉人物語⑧空海・勝海舟・今村均』



【目次】

●空海は日本仏教を樹立した大聖。「お大師様」と庶民に敬慕され続ける偉人

●佐伯家の生まれ。幼少期から天才。大学中退後20代は山林で独学仏道修行

●31歳で遣唐使。密教第七祖、恵果との邂逅。密教第八祖となり2年で帰国

●帰国後3年間入京を禁ぜられるも、嵯峨天皇に認められ仏教活動へ(36歳)

●空海の教え①即身成仏←大日経(大毘盧遮那成仏神変加持経)

●即身成仏(そくしんじょうぶつ)。『即身成仏義』は、空海の最重要著書

●空海の教え②三密加持(さんみつかじ)~三密(身体と言葉と心)で祈る

●空海の教え③声字実相義(しょうじじっそうぎ)~五大に皆(みな)響きあり

●空海の教え④山川草木国土悉皆成仏(さんせんそうもくこくどしっかいじょうぶつ)

●満濃池修復、降雨祈願、綜芸種智院創設、書聖(三筆の一人)、救世利民

●空海の本質は、伝統的な神道的心性感情。国家・天皇への忠、親への孝

●空海の名言名詩



●空海は日本仏教を樹立した大聖。「お大師様」と庶民に敬慕され続ける偉人

・今年は、弘法大師(こうぼうだいし)、空海生誕1250年の節目。
・朝廷から大師の名前をいただく高僧はたくさんいるが、一番有名なのは空海。
・「大師の名は弘法にとられ」との言葉通り大師(だいし)と言えば空海のこと。
・空海は、宗派を超越して崇拝され、あらゆる宗派の人々から親しまれている。
・空海は、生き仏、生き神様と尊敬されたが、雲の上の高い人ではなかった。
・市民から空海ほど慕われた仏教者はいない。今日まで大師信仰が続く所以だ。
・伝記の多さ(650種)、伝説の多さ(約5,000)の所以もしかり。
・最澄、法然、親鸞、道元、日蓮も立派な宗祖だが、空海は一頭地を抜く存在。
・〇〇信仰とつくのは日本で3人のみ。聖徳太子の太子信仰、菅原道真の天神信仰、空海の大師信仰。
・空海に対する庶民の信仰の象徴は、四国八十八カ所の霊場巡り。年間10万~15万人に及ぶ。同行二人(どうぎょうににん・空海と2人で巡る)と言われる。
・空海ほど神格化された人はいない(もう一人は聖徳太子)。
・空海は、万能の天才(仏教、学問、思想、漢詩、文章、書、美術、工芸、建築、土木技術、社会福祉事業)。
・今回、『日本の偉人物語』で空海を書くにあたり、熟読した文献は67冊以上。
・空海の漢詩は特に難しく、解説を何度も読み、何度も書き直して、やっと完成した。書いていてつくづく思った。空海は本当の大天才だと。
・空海という名は20歳の時、空海自身がつけた。
・空と海、限りなく高く深い広大無辺の世界。「空」は空っぽではない。今日の物理学の発展によって、空間は空っぽではない、空間こそ創造の根源だということが明らかになっている。「海」は、「生み」の語源でもある。この命名に空海の志向がある。

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