政経倶楽部第70回例会

日時:2010年10月7日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

理事長挨拶 寒竹郁夫氏 (デンタルサポート(株)代表取締役社長・CEO)

 今、日本は第4の国難と言われている。1回目は元寇、鎌倉幕府の滅亡。2回目はペリー来航、徳川幕府の滅亡。3回目は太平洋戦争、敗戦。そして今だ。前3回と違うのは、外圧ではなく内部からの崩壊ということだ。リーダー不在、モラル不在、国民の士気の低下。日経平均はこの20年間で四分の一以下。実質経済成長していない。がん細胞のようにじわじわと国の活力を蝕んでいる。
 松下村塾が実際に稼動していたのはわずか2年4ヵ月だ。その間にあれだけの人材を輩出した。その秘密をきょうは岡田先生が話してくださる。
当会では6月に「円安誘導」の政策提言を打ち出し、先月の例会で長島昭久議員から「中国の台頭」の話を聞いた直後に今回の尖閣諸島の問題が起きた。常に、タイムリーなテーマを先がけて打ち出している。きょうの吉田松陰の話もかなりタイムリーな話になる。

挨拶 小西洋之参議院議員

7月に当選し国会の活動をスタートした。10月4日から臨時国会が始まった。所属の委員会は総務委員会。また、昨日岡田幹事長から幹事長補佐の役職を拝命し、新人だが党運営の要である幹事長室のスタッフとして働くことになった…

講演 岡田幹彦氏 日本政策研究センター主任研究員 「吉田松陰」

●明治維新に始まる近代日本の果たした歴史的偉業
 明治維新に始まる近代日本の歴史は「世界史の奇蹟」だ。なぜ我が国だけが欧米列強の植民地にならずにすんだのか。それは吉田松陰をはじめとする志士たちが立ち上がったからだ。その勇気の原動力は何だったのか。それをお話したい。これは我が国の政治外交を考える上で決して過去の話ではない。

●ペリー来航と松陰
 ペリー来航から日本の危機、国難が始まる。ペリーは軍事力の威嚇によって日本を屈服させた。徳川幕府は屈服し土下座外交を行った。このままでは欧米列強の植民地になると憂慮し立ち上がった志士たちの代表が吉田松陰だ…

講演 中津川博郷衆議院議員 「中国人船長釈放問題」

 今回の事件は、中国漁船が日本の海上保安庁の巡視船2隻に体当たりをしてきたという悪質でとんでもない事件だ。釈放後の見通しも立たないまま中国の圧力に屈した。軟弱外交、全面敗北だ。中国思想は、日本の武士道精神とは全然違う。脅せば言うことを聞く、という外交をまざまざと見せ付けられた。
 釈放発表の24日に、私は盟友の松原仁と緊急声明を出し、続いて27日には73名の仲間と抗議声明を出した(那覇地検による中国人船長釈放問題についての緊急声明)。抗議、真相の究明、我が国の国益に沿ったあらゆる対応を今後私たちも続けていくという声明文だ。その後、さらに突っ込んだ内容を具体的に提言するため12名の国会議員で声明を出した…(続きは会員専用ページに掲載)

●政治家天命講座報告・神谷宗幣吹田市議会議員
 林塾天命講座では、毎月、大坂(元は京都)、東京、福岡3箇所で林先生の講義を聞き、政治家としてのあり方を勉強している。
 今年から九州講座が開設され、九州のメンバーも育っている。10月にはホームページも開設し全国的に発信していく。天命講座はまさしく松下村塾のような場である。そこで学んだ私たちがどういう形で仲間を増やしていくかが大きな課題だ。全国にいる若手議員、草の根の来年の地方統一選に出ていきたいというような若手を集めていく必要がある。そこで、いきなり天命講座はハードルが高いので、PR活動として有志で「龍馬プロジェクト」を立ち上げた…(続きは会員専用ページに掲載)

●挨拶・林英臣日本政経連合総研理事長
 岡田先生の話を聞きながら、思想家の出現が先なのだと強く思った。弟子を育てる立場の私は責任重大であることを痛感しながら拝聴した。
 幕末は教育がよかった。志士たちの大局観、これは蘭学や洋学によって得られたわけだ。世界の中の日本をつかんでいた。日本人としての情、これは国学、神道が養ったと考えていい。さらには武士道、陽明学、朱子学等によって志を立てる意思をかためる教育というものがあった。教育がいいから志士たちが育ち、志士たちが育ったから、幕末の危機を日本は乗り越えることができた。翻って、今日は戦後教育の批判があるが、教育がこころもとない。ここから立て直すのは、容易ではないが、なんとかそこからやりたい。そんな思いで立ち上げたのが、林塾政治家天命講座だ。
 吉田松陰ならば今の国難にあたって、何を訴え、どう動くか。こういう置き換えで今日の学びを深めていかなければいけない。政経倶楽部は、しっかり学んで、学ぶだけでなくて、啓蒙、世に伝えて、そして政治家天命講座を通じて志士たちを育てる活動を続けている。まさに政経倶楽部こそ、平成の21世紀の松下村塾として、活動をしている仲間である。そんな思いをいっそう深めた…

挨拶 吉田平塾理事長 千葉県支部長

 ロケットを打ち上げる光景を思い出してほしい。一段目のロケットがはずれて二段目のロケットがうまく立ち上がるかが成功の鍵だ。年内に福岡支部、年度内に京都支部を立ち上げる動きになっている。原点の思想、哲学を共有しながら政経一致でやっていきたい。尖閣諸島の問題について経営者の視点で見れば、誰も責任をとっていない。沖縄の検察の件でいえば、秘書がやったということと同じようなこと。そのような判断をする経営者は生き残っていけない。経営は真剣だ。政経一体でこの国をよくしていくという中で、千葉支部の立ち上げに努力していきたい。

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