政経倶楽部第12回例会(朝食会)レポート

日時:2006年1月12日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

代表幹事挨拶・寒竹郁夫氏(デンタル・サポート)

 会の趣旨は、「志のある政治家と理念を持った経営者の交流する会」ということで、1つの方向性を纏め上げて今年中に1冊の本にまとめる予定だ。今日は、私の会社の地元選出代議士千葉一区の田嶋要さんに「年次改革要望書」をテーマにお話をお願いした。『文藝春秋』12月号に関岡英之氏のレポートがあり(警告レポート・奪われる日本「年次改革要望書」米国の日本改造計画)、その元になっているのは『拒否できない日本(文春新書)』だが、政治、行政はじめ日本で起こっている総てのことが『年次改革要望書』に織り込まれているという。これを読むと小泉政権がその要望書どおりに行っていることがわかり、はたしてこれが本当に日本の国益になるのかという議論が必要だと私は思っている。

講演・野田佳彦氏(衆議院議員)

 会を重ねるごとに人数が増えありがたいことだ。今年も国会の動きをリアルかつスピーディに報告していきたい。17日に衆議院国土交通委員会で耐震強度偽装問題の証人喚問があるが、この問題は、姉歯さんに始まり、ヒューザー、木村建設、民間の建築確認審査機関などいろいろ出てきたが、まだまだ、地方の中堅ゼネコン、広域暴力団、宗教団体、国土交通省、外務省、役所などの関わり等、奥行きが深い。税金である公的資金を使って被害者救済するわけなので、全容の解明と責任の所在を明らかにするのが我々国会議員の責任だ。

 20日から通常国会が始まる。今年は補正予算の中身が4兆円を超える額で去年一昨年とだいたい同じだが、耐震強度偽装問題、鳥インフルエンザ、アスベスト対策等、関係する法案もいろいろで奥行きがあり、慎重かつ徹底した審議を求めていきたい。証人喚問、予算委員会等、ひとこまひとこまで、質問力、追求力を持った議員をバッターに選ぶのが私の国会対策の仕事なので、国民本位の立場で議論できる人を選んでいく。今日の講師の田嶋さんも期待できるひとりだ。本日のテーマ『年次改革要望書』はショッキングな内容だが、絵空事でないことは、郵政民営化騒動でも自民党の議員らにアメリカ大使館から働きかけがあった等の話もあり、私も実感している。

講演・田嶋要氏(衆議院議員) 『年次改革要望書―日本の主体性を考える―』

概要
 米国の主張するグローバルスタンダード、規制緩和は、実は確実に米国に利益をもたらし、世界の富める国と貧しい国を明確化していくものであり、日本に対する重要なツールが『年次改革要望書』だ。これは93年の宮澤・クリントン会談で合意され翌94年から毎年交換されており、建前は双務的合意だが、実質的には日本の片務的義務となっている。米国からの要望書はUSTR(米国通商代表部)、米国大使館のHPに掲載されている。情報源としては日本の消費者団体やシンクタンク、日本企業であり、外圧を上手く利用するという側面もあるようだ。年次改革要望書に出ていることは、もっともなことも多く、...

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