政経倶楽部第11回例会(朝食会) 政治経済講演会レポート

日時:2005年12月1日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

代表幹事挨拶・寒竹郁夫氏(デンタルサポート)

 今日現在メンバーが32名になったのであと68名で人数を打ち切らせていただく予定でいる。野田代議士の好きな吉田松陰の言葉で『草莽崛起(そうもうくっき)』という言葉があり、「国を変えるのは一部のエリートや大臣ではなく最前線で草の根の運動をしている人が変えるのだ」という意味だが、まさに今の日本は、最前線にいて現場を熟知している私たち中小企業の人間が立ちあがらなければよくならないだろうということが当会発足の原点だ。今日ゲストの、国土交通省の岡田さんとは、彼が千葉県の企画部でベンチャー企業発掘育成の仕事をされているときに知りあった。熱い気持ちの役人らしからぬ方である。

講演・野田佳彦氏(衆議院議員)

 今、国会閉会中だが、きのうおとといと交通委員会を開いて耐震強度偽装問題に対応しており、衆議院でも質疑する状況となった。48歳の一級建築士のひきおこした問題は、単なる1人の建築士の問題にとどまらず、建築確認制度などいろいろな問題提起をしている。国会休会中でも、国民的関心事である重要テーマについては委員会も開けるので、それをうまく行使しながら民主党の存在感を示していきたい。

 今日は、メディアには出てこないが大変重要な、東シナ海の海洋権益に関する問題について一点だけご報告させていただきたい。 中国は90年代に入ってから、日本の排他的経済水域や領海に進入し、不法な調査活動を行うようになっていたが、中間線のわずか4キロ中国側の春暁とよばれる石油・ガス田で、日本側に埋蔵されている天然ガスや石油の海洋資源をストローで吸い取るがごとく盗掘している可能性が大きい。これに対して当然、日本政府は抗議しているが、中国政府は無視し続けている。中国は既に中間線から約70キロ中国側の、平湖石油・ガス田の開発に成功し、これはパイプラインで上海や寧波までつながっている。春暁などで吸い取られる日本の海洋資源もこの平湖経由のパイプラインで本土に届くことになる。 問題は、この平湖本土間のパイプラインは、96年8月に、日本の政府系金融機関の国際協力銀行の前身機関のひとつ、日本輸出入銀行(輸銀)が中国側に、130億円の優遇融資を実行し実現させたことにある。 96年という年は中国が核実験を行った年で、日本政府は無償援助を凍結した年だった。にもかかわらず、その一ヶ月後に国家意思を無視して、政府もどきの機関が、東シナ海という係争地域の中国側事業に好条件で融資し、「盗人に追い銭」的な行為をしていたわけだ。国際協力銀行のトップは財務省からの天下り。だいたい政府系金融機関のトップは財務省出身者だ。この問題は、国会で徹底して追及していきたい。

講演・岡田俊郎氏(国土交通省大臣官房参事官) 『公共政策を取り巻く諸般の情勢について』

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