政経倶楽部連合会 【全6支部 合同】 会員様限定オンライン例会(5/28・木)

日時:2020年5月28日  開会:18時00分~20時00分 (開場:17時30分)
会場:Zoom(オンライン会場)
 

コロナウイルスで加速する文明の転換! 人類史はコロナ前とコロナ後に分かれる?!これから活躍する人と消え去る人の違い

■講演 林 英臣 氏 政経倶楽部 主席顧問・日本政経連合総研 理事長

コロナウイルスで加速する文明の転換!
人類史はコロナ前とコロナ後に分かれる?!これから活躍する人と消え去る人の違い


【立ち上がって前に向かおう、人生はこれからだ!】

●誰もが予想しなかった、新型コロナウイルス禍。覚悟を据えて前にむかっていくしかない。

●人間は困らないと変わろうとしない。むしろ今はチャンス。世界中が大騒ぎ。これほど変化が叶う1年はない。将来振り返り「あの令和2年が、その後のわが社の方向性を変えた。2020年が自分の人生を決めた」となるよう行動しよう。

●人類は忙しくなり過ぎた。慌ただしくなり過ぎた。度を超したボーダレス化とグローバリゼーションに支えられた、私益膨張資本主義が限界を迎えていた。そこへ起こったのが、新型コロナウイルスの発生であった。

●ボーダレス化とグローバリゼーションそのものは悪くない。本来、人類は仲良くすべきものだから。だが、度を超すのはよくない。度を超すとは、合理化や効率性ばかりを重視すること。これで経済の進化を求めると、行き詰まる。
なぜなら、地球は有限だから。人類の活動総量を受け止められなくなる。

●そして、世界の動きは一気にとまった。今、宇宙から眺めればこのウイルス禍は人類への警告そのものだろう。2020年は世界史を前後に分ける年となるかもしれない。BC(ビフォーコロナ)とAC(アフターコロナ)という言葉も出ている。

●これから先が不安でならない状況であるが、覚悟を決めて事態に対処しなければならない。これまで取り組んできた事柄を、ウイルス収束後にどうするかだ。その際、①時間が経てば戻る事、②努力して戻さねばならぬ事、③もう元には戻らないであろう事、④もはや戻してはならない事、の4点に振り分けて考えてみてはどうか。

①時間が経てば戻る事。例えば、飲食店。長年の顧客がいれば店の再開と共に戻ってきてくれるだろう。

②努力して戻さねばならぬ事。例えば、観光地。海外からの観光客の圧力は大きい。昔からその観光地(京都など)を愛している日本人は「インバウンドで変わり果てた」と、離れていってしまっていた。だが今、観光地はウイルス禍で静けさを取り戻した。観光地が日本人観光客へのサービスに努力をすれば、古き良き観光地の活気を取り戻せる。ポイントは、どこをどう努力するかだ。

③もう元には戻らないであろう事。例えば、見境のない分業システム。医薬品や医療物資にはっきり現れた。今回必要なものがなかなか入手できなかったのは、あまりに海外に依存しすぎていたからだ。今後は、大事なものは可能な限り国内で作る。あるいは、海外に生産してもらうにしても、一つの国だけに頼らず、複数の国に依頼を分散する。

④もはや戻してはならない事。例えば、行き過ぎた“東京一極集中”。今回、コロナの問題が起き、国と地方の連携がうまくいかなかったり、滞ることが多かった。そもそも、東京の暮らしは非常に危険に満ちている。今回のような伝染病が起こってそれが明らかになった。この機に、「地方でもっと豊かに暮らせたらいいではないか」と提案したい。後半に、地方再生についてもお話しする(「人間進化都市」構想)。
江戸時代は地方が輝いていた。地方独自の文化や教育があり、それが互いに競り合うように日本を盛り上げてきた。その江戸時代の日本の国力が幕末維新期におおいに働いたわけだ。そういう日本をもういっぺん取り戻していくべきだ。
もう一つ、もはや戻してはならない事。例えば、外交の警戒心を戻してはならない。中国は火事場泥棒とでもいうべき、領海、領空に対する侵入、侵犯を続けている。アメリカの後ろ盾がどれほど弱まっているのか確かめるためだ。
 日本人はお人よし過ぎる。首脳同士が笑顔で握手をすれば平和解決と勘違い。世界はまだ陣取り合戦の最中にある。笑顔と握手で着々と領域を広めようという、膨張政策そのものだ。これを同時進行でやっていく。それが世界の実態だ。

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