一般社団法人政経倶楽部連合会第113回例会
一般社団法人政経倶楽部連合会第113回例会
平成26年5月8日(木):ルポール麹町
■講演 長島昭久衆議院議員 民主党副幹事長・元防衛副大臣
「国家の矜持(きょうじ)~2014年政治の要諦(ようてい)」
■挨拶 吉田平 理事長(長島議員ご講演後)
長島昭久衆議院議員のお話はタイムリーだった。しっかりした歴史観と国家観を持ち、最前線で活躍されている長島議員と、今後もこのように直接話ができるような会であり続ける為に、私たちも努力していかなければならない。
今日は私の仕事に関することで、感じていることをお話したい。私はタクシー、バス業界に身に置いている。今から10年ほど前、国の規制緩和政策でタクシーの台数が増えた。それにより運転手の一人頭の収入が減って労働環境が厳しくなった面もあるが、いつのまにか国の政策は規制強化になりタクシーの数を減らす方向になった。例えば、同じ交通違反をした場合、タクシーの台数を減らしている会社の場合は減点が1だが、台数を減らしていない会社は2倍、3倍も減点になる。自由主義経済の中でそれはおかしい。国交省の今のトップの方針が規制強化なのだそうだ。彼らが変わらない限りこの方向は変わらない。
このように、日本では官僚がいろいろな采配をして、雑務に追われて忙殺されている政治家は本質を見失いがちだ。我々、経済人が政治家に、現実社会の生き様や現場の声を届けて、政治家が官僚に牛耳られることないようアドバイスできればと思う。そのためにも、日頃から人間関係を築いていきたいと思う。
■挨拶 谷口郁子 東京支部長
長島先生は今朝9時からご公務のため、今日は45分の講演だったが、内容の濃い素晴らしいお話だった。以前、女性起業家の会で長島先生にご講演いただいたときのメモがここにあるので紹介したい。
「国家安全保障戦略の根本は、主権と独立の維持、領土領空領海の保全、国民の生命・身体・財産の安全といった基本的な利益を確保するため、絶えず変化する安全保障環境の中で、あらゆる手段を尽くしていくこと」。
この一語一語に先生の思いが込められていることを、今日新たに痛感した。
今日のお話の中に、日本の転落は日露戦争以後からとあった。ちょうど先月、私たちは岡田幹彦先生から乃木将軍と日露戦争について学んだばかりだ。また昨年12月に石平先生に、中国と日本の関係について講演いただいたが、今日の長島先生のお話にもつながり、学びが深まった。
来月6月14日は、10周年記念例会、懇親会を行う。是非、大勢の皆さんと共に学びを深めて、政経倶楽部を広め、日本創生につなげていきたい。