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活動報告

例会レポート

  • 政経倶楽部第60回例会  平成21年12月9日(火)於・ルポール麹町
代表幹事挨拶 寒竹郁夫氏(デンタルサポート㈱代表取締役)

 この会の3本柱は、1.政経一致 2.この会から若手政治家を育てて、総理大臣を出す 3.新文明に適応した社会システムを作る。単なる勉強会ではない。実践部隊だ。
 今日は文明史の大きな流れをたどる講義。地球のバイオリズムがあり、様々な事象がこれで説明できる。楽しみだ。

講演 服部匡成氏(文明法則史学研究員)

 文明法則史学とは、文明の盛衰パターンの共通性を明らかにする歴史学。村山節先生が発見された学問。
 さまざまな歴史を踏まえると、歴史は文明サイクル(CC)と、社会秩序(SS)で成り立っている。
 CCは800年の周期を持って、東西文明の盛衰が入れ替わるという流れだ。民族の大移動などが原因にある。
 また国家(地域)はだいたい300年前後で、過渡期→興隆期→高原期→衰退期(→過渡期…)という4つのフェーズを経過するサイクルをもっている。それをSS(Social System)という。特徴的なのは、この流れに伴って文化・社会心理も「少年期(叙事詩など)→青年期(叙情詩など)→壮年期(散文など)→老年期(哲学など)」と、人間の一生と同様の変遷をたどることだ。

 たとえば日本も縄文以来、古墳時代→奈良平安時代→鎌倉室町→戦国江戸→明治以降という、5つのSSがある。
 近世の場合、織豊徳川SSが存在する。1467年に応仁の乱で戦国時代が始まり、過渡期となる。そのあと鉄砲(1543年)とキリスト教が伝来し、また1560年桶狭間合戦で勝利した織田信長がそれをうまくつかって天下をとり、SSの興隆期が始まる。これを豊臣、徳川が継いでいき、1688年にSSは高原期に移る。この期は武断政治から文治政治に変わったときで、繁栄と秩序安定がくる。生類憐みの令のような悪法が通用するのも、高原期の強さゆえ。その後、吉宗が将軍を辞するときをもって、SSは衰退期に移り、飢饉や打ち壊しなどが起こる。1853年の黒船到来により、織豊徳川SSは終焉する。
 以後再び過渡期となるが、非常に短い間に明治維新(1868年)を成し、日本近代SSとして、再び興隆期が始まる。国会開設や憲法制定などを経て、悲願であった不平等条約改正(1911年)を果たし、高原期にはいる。その後、金融恐慌(1927年)から衰退期に入り、敗戦(1945年)でこのSSは短期に終焉。
 以後また過渡期に移るが、米国による実質支配の中で、60年間新しいSSを作れていないのが、現状である。・・・

講演 林英臣氏(政経倶楽部顧問)
『大予測!2010~2020年 新文明へのオーディションが始まった!残り汁を啜りつつ滅んでいくか、共生型資本主義の旗手となるか…』

 トインビーやシュペングラーといった文明論者がいたが、東西文明を基本にして世界全体をとらえるという視点はなかった。この世を波動でとらえ、文明は命を成しているとみる、生命史観。いま、社会は何歳なのかを踏まえる学問で、特に今後の外交を考えるには大変重要だ。安定期には不要だが、世の中が大きく変わるときは、その説明ができる座標軸が必要になる。
 この文明法則史学を踏まえて、これからどうするか。いまは転換期であり、この10年間で我々はふるいにかけられる。景気も2番底を打つといわれる。これに生き残れるかどうか。残り汁を啜りつつ滅んでいくか、共生型資本主義の旗手となるかが、問われている。
 来年は更に混迷を深めると考える。いま地方は本当にひどい。会津などは悲鳴を挙げている。まだ関東はいいが、地方各地では倒産が増えている。なぜかといえば、文明そのものが行き詰っており、SSとしてもアメリカが衰退期にある。また世界が混迷を深めている中で、日本の針路が定まっていない。
 戦後日本は、SSが生まれていない。確かにバブル経済までは、戦後復興という上り坂、勢いはあった。しかしそれもはじけて、いまは下降中だ。2010年頃には底を打つだろう。私はこれを7年前から訴えてきた。
 人間は思いの外、保守的だが、そこまで来るともう変わらなくてはとの民意が生まれると訴えてきた。それが今回の政権交代となった。しかし依然厳しいオーディション時代が続くだろう。
 2015年頃に新しい日本を興すための努力を、まさに今やらなければ、2020年に興隆期は始められず、亡国の道となるだろう。・・・

 政権交代をして民主党政権は4年間維持したいようだが、この4年は“片付け”に四苦八苦するだろう。いまはそういう状態だ。
 いまは予想以上に、「どうも民主党じゃダメじゃないか」との思いが強くなってきている。鳩山首相の指導力不足。何億円も献金をもらいながら「ぼく知らない」というのでは、国民は納得できない。
 いままでは政権交代という一点に絞っていればよかった。違いも目をつぶってきた。しかし政権を獲ったあとは、立場が違う。お金を使う側と使わせない側でバトルとなっている。もたもたした分、遅れをとって、苦しい国民が増えるじゃないかという意見すらある。それくらいいろいろなものが老朽化して行き詰っている。それが現在の日本の状況だ。
 もうこれは、誰がやってもうまくいかないだろう。改善・改良で対処できる時期はとっくに過ぎている。だからこそ、高い視点、文明の大局から、大きな改革をしていくべきときだ。志の高い経営者が育っていき、そして幕末の志士のようなイキのいい若手政治家が揃えば、光の道筋がひらける。それが政経倶楽部の使命だ。他にはない団体であり、私もやりがいがある。

 いまの政権は、初年度の予算は立てられても、2年目は予算がたたないおそれがある。埋蔵金もなくなる。じゃあ予算を減らそうとすると、大変困る人がいる。だからといって減らさないわけにいかない。非常に厳しい政権運営だろう。鳩山政権が行う経済政策も、効果発揮までどうしてもタイムラグがある。
 そしていまの政治家に最も少ないのは、国民に対して、苦労の意味を語れる哲学がないことだ。どんな時代も苦労はある。その意味がわからないときに、人間は精神が参り、肉体がストップする。
 明治の日本人は、とにかく列強に負けない近代を建設しようとしていた。まさに「坂の上の雲」で、坂は苦労、雲は目標・幸せだった。戦後は戦後復興という目標があった。軍役から帰ってきた人は、死んだ仲間のためにとの思いで頑張った。
 しかし今度は、本格的な「雲」を描かなくてはならない。日本人とはいかなる国であり、どんな使命があるのかを、明らかに描くことのできる、器の大きい政治家や経営者が続々と誕生し、一致団結していく、そこに政経倶楽部のいまの役割がある。
 昭和の経営者には器の大きい人がいた。松下幸之助や中村天風、合気道創始者の植芝盛平などだ。しかしいまは各分野において人物が少なくなっている。「昔は面白い人が多かった、最近の留学生はつまらない」という欧米の日本評が、このことを表している。
 いまも、大きな人物はいるのだろう。しかし本人の努力だけではなく、時代が必要としているかどうかが大事な点だ。これからそういう人物が現れてくる時代となる。今後はここに、そういう人物が集まるようにしたい。・・・

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