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活動報告

例会レポート

  • 政経倶楽部第48回例会  平成20年12月4日(金)於・ルポール麹町
代表幹事挨拶・寒竹郁夫氏 (デンタルサポート株式会社代表取締役)

 第2弾の政経倶楽部出版本、『真・日本再生』を出した。第1弾よりも数段洗練されたものとなった。経営者が時間と労力をかけて書いたという実践自体に、意義があると思っている。

 当会は「日本再生」を根本理念に掲げている。そのためには、日本がどんな国かという国家理念がなければ、戦略戦術も生まれない。その意味で今日、林英臣先生から、若い地方議員の方々とともに、歴史・思想・哲学を学びたいと思っている。それから国家戦略だ。アメリカや他国とどう付き合うか、金融や米国債をどうするのか、莫大な借金をどうするか。理念を学べば、そういった根本となる戦略の検討に、自然に落ちてくる。戦術はそれからであり、それが政権交代。政権交代は目的ではなく手段だと考えている。

 今回の新刊本では、野田代議士ほか代議士の方には、結構厳しいことも書いている。それは、本音で真剣に、政治家と経営者が交わらないと、日本は良くならないと考えるからだ。それが当会の趣旨と理解頂ければと思う。

国政報告 藤村修氏(衆議院議員)

 先日の党首討論で麻生首相は「1次補正をやったから年末年始は大丈夫だ」としきりに言っていたが、おかしい。1兆8000億円つけたと言うが、各省の規程経費の節減で1兆599億円、更に国債整理基金特別会計3159億円を充てており、実質はたかだか約4000億円に過ぎない。さらっと聞いていると騙されると、つくづく感じたところだ。

国政報告 武正公一氏(衆議院議員)

 いま外務委員会の理事だが、外務省が3本の条約案を出した。内容的には与野党とも賛成するものであり、会期延長もしたのでこれを審議しようと自民党理事に言ったら、自民党の筆頭理事は「執行部に審議するなと言われている」と、非常に正直に答えた(笑)。いまは「国会空転」ではなく「国会空白」状態だ。与党が権力を行使しなければならないのに、空白になっている。早くこういう膠着状況を打破しなければならない。

国政報告 長島昭久氏(衆議院議員)

 今は100年に一度の金融危機。第一次大戦前のような、群雄割拠、合従連衡という混沌とした世界になるだろう。戦後頼ってきたアメリカが今200兆円の負債でのたうち回っており、もう頼りにならない以上、好むと好まざるを得ず、日本は独立せねばならない。福沢諭吉は「立国は公にあらず。私である」と言った。政治家と経営者、ひとりひとりが、我がこととして、やらねばならない。

国政報告 北神圭朗氏(衆議院議員)

 解散のはずの日に、野田さんには京都に来てもらった。野田さんは論理明快なだけでなく、言葉に人徳が滲み出ている。これが政治の神髄であり、政策の勉強も大事だが、何よりも心を動かせなければならないと思っている。林先生は「日本精神とは何か」を言っているのだろう。改革には「軸」が必要。単に流行のアメリカの真似をするだけでは、改革はできない。

国政報告・野田佳彦氏(衆議院議員)

 本来、今日は、与党としてくるはずだった。今日のメンバーも内閣に入っていたはず。残念だ。
 中国の古い言葉は「人間は3つのものを作らねばならない」と言っている。

  1. 子を作る…次世代を残す
  2. 木を作る…自然を残す
  3. 本を作る…歴史と文化を残す

 これは国でも同じだろう。本を作るのは人間の営みとして大変すばらしい。今後も継続的に取り組まれるのが良いと思う。

 安倍さんはお腹が痛くなってやめ、福田さんは痛くないけどやめた。辞めるときのメッセージがない。唯一残ったのは、政局を見越した退陣だ。ゆえに麻生内閣は明らかに選挙管理内閣で、本人も文藝春秋でそう書いていた。
 しかし突然「政局より政策」と言い始めた。表向きはいい言葉だが、実際はいま選挙をやれば自民党が危ないから、延命したのが実態。それでじゃあ何をしたかといえば、ちっぽけなことだけ。100年に一度の危機なのに、あの程度で良いのだろうか。それで小沢さんは官邸に乗り込んで、第2次補正予算を早く提出しろと言った。事実、出せる。それなのに出さない。中身によしあしがあっても、出すべきだ。
 ただ中身も問題がある。10年前の地域振興券が効果なかったことは、誰もがわかっているのに、定額給付金でまた同じことをやるのか。しかも当時よりも医療も年金もボロボロなのに、もらったお金をすぐ消費に回すとは思えない。
 政局に流されがちの民主党でも、この採決には応じる。それなのに、出しもしないというのでは、「景気の麻生」を語る資格はない。

 いまの米大統領は「言葉に力のある、オバマさん」我が総理は「言葉のすべる、おバカさん」。これは深刻だ。前回例会で森ジョークの話があったが、今はあれが流行った政権末期に近い。一国の総理が「漫画ばかり読んでいると、総理大臣になっちゃうよ」と国民に馬鹿にされてはいけない。国会内でも、これまでの総理には一定のリスペクトがあったが、今はない。100年に1度の危機のときにこれでよいのか。強い危機感がある。読み間違いは大目に見てもいいが、医療制度や、保険制度について、制度の根幹への誤解がある。更に今日も、田原総一郎に「自民党の役割は終わったのでは」と聞かれ、麻生さんは「そうかもしれませんね」と答えたらしい。失言のレベルではない。

 歴史を振り返ると、第一次大戦や第二次大戦などの国難のときに、選挙をやっている。国難のときこそ選挙をやらねば、乗り切れないのではないか。来年はもっと経済が厳しくなる。自民でも民主でも、選挙で勝った政権が、思い切った政策をやらねばならないときだ。

 「景気の麻生」もウソだったが、「外交の麻生」も化けの皮がはげてきた。先日サミットやAPECがあったが、ブッシュが真っ先に会うのは胡錦濤。日米や日中の首脳会談は、なかなか日程が決まらない。日本はJapan Passing、Nothing, Missingだ。消えている。政権の足元がふらふらしていては誰も相手をしてくれない。今度IMFに10兆円のお金を出すという。しかし効果的にお金を使うには、相手にわかるようにすることで、国際機関に入れてもダメだ。誰も評価してくれていない。ただのばら撒きで、能がない。戦略性がない。

 田母神発言は許せない。私も自虐史観からの脱却は目指している。しかし制服組のトップが、あのタイミングで言ってはいけない。制服トップがやるなら、戦略性・戦術性が必要。本人は英雄扱いされ、与党は給油法採決で困っている。空自のトップがそんな戦略性のないことではいけない。審査も問題。300人の応募中100人が自衛官では、そのトップを最優秀に選ぶに決まっている。最後の審査のときには名前も出ており、実態はポケットマネーをもらっただけだ。

講演 林英臣氏(政経倶楽部顧問)
『転換期の追い風に、帆を高く張れ!』

 今回の新刊本の内容は重みがあると思う。これまでの経営者団体は、政治と距離を保つのが常識だった。しかし政経倶楽部は、経営者がもっと政治に意見を言うことを志している。これに賛同し、顧問をお受けした。松下幸之助も「日本を良くするには、政治を良くするしかない」として、松下政経塾を建て、政治改革のために、政治家改革をやろうとした。

 私もこれからの政治家を、育成している。2001年、松下村塾のある松蔭記念館で連続講演をしたとき、インスピレーションが来た。「これからの日本を救う、平成の下級侍・志士は、地方議員にいる」上級侍となると、守るものが多くなる。そうなると、改革はできない。それを打ち破るのが、下級侍。21世紀の下級侍を育てる必要があると考え、政経倶楽部の支援を頂きながら、政治家天命講座を東京と京都の2箇所で同時開催している。

 天命講座では、文明論や大和言葉、中国思想など、いろいろなことを講義しているが、突き詰めて言うと「約束を守ることの大切さ」その一点だけを教えている。新撰組は「誠」と言った。言葉が真実であるから、誠であると言える。これを破るのは、侍として恥かしいこと。そのことを魂に刻んだ政治家を育てたい。そのことが、自分にとっては、松下幸之助との約束だ。

 吉田松陰先生は東北の友人との約束を守るために、藩の許可がないのに出て行った。同じ長州藩士同士の約束ならいいが、他藩の人間との約束は「公」のもので、破れば長州藩の恥となると考えたからだ。また白虎隊のある少年は、6,7歳のとき、友人と蛍狩りの約束をした。しかし夜、嵐になった。友人は来ないと思ったが、その少年はやってきた。「蛍が取れるかどうかではない。約束を守るのが僕には大事だから」そのように、侍は誠を大切にしてきた。これが東洋の基本だ。「約束を守る」これは幼稚園から教えられる。しかしそれができない人間は、政策や政局などと言っても、全部滑る。この国を変えることなど無理だ。すべての根本は「約束を守る」「誠」「信義」であり、日本人の基本的人生観、経営者の軸だと考える。「私」よりも「公」の約束を優先できるならば、指導者の候補者として育て甲斐があるが、この一点を欠くと、知恵ある悪魔となりかねない。私心が出るからだ。それが時代を悪くしている。

 今日のテーマは『転換期の追い風に、帆を高く張れ!』 時代を掴み、人を掴み、自分を掴む。...

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